ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

石原簿記学校

大蔵省の役人に教鞭(ウソ)、060605産經新聞
<一限目>
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…会計制度の合理化による財政の透明化である。
 今日世界の先進国の中で国全体のバランスシートがないのは日本くらいのものではないだろうか。この国の会計制度はあいも変わらず大福帳の域を出ぬ、金の出入りだけを記す現金主義の単式簿記で情報開示の観点からも話にならない。

 一般の企業人なら自明の事だが、単記式簿記では複雑重層的な財政戦略が立てにくい。単式簿記では何にいくらかけるのかという予算ばかりに目がいって、何のためにいくら使ってその結果はという決算的な視野が欠けてしまう。加えてその年度にすべて使い切らねばならぬと言う馬鹿げた予算の単年度主義が拍車をかける。毎年2月3月になると、計上した予算をともかく使い果たすために、そこら中でやたら公共工事が氾濫するという馬鹿げた現象が起こる所以である。
 発生主義会計では現金の終始と無関係に、債権、債務が発生した時点で費用や収益、あるいは未払い金や未収金として記帳されるし、複式簿記では現金、土地、建物といったすべての財産の増減の原因までが分かる。つまり財政をダイナミックに把握できる。
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続く