ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

甘粕(開店休業中)とサイデンさん

ひょんなことから、初めて半無人さんにお会いする事となり、私が勝手に選んだ場所が此処。

でも、下見してたらまず入ってなかったと思う。
なにより地図を手にしてても通り過ぎるはずだよ。暖簾はかかっておらず、「体調不良・・・伝々」と小さく張り紙がしてあった。こまったな・・・しかし引き戸の奥に灯りが見えたので恐るおそる覗いてみた。

「何もないけど、それでよければ」と言われ勇気を出して入る(下記リンク先参照)。中には常連らしきおじさんが数人。むろん一見は我々二人。

名物ばあさん(失礼)の息子ぐらい年格好、五六十台のご近所さんと思しきおじさんたちが、一人また一人と増えてくる。

サイトで予習してきたので「ばあさん」の「おっかなさ」も織込み済みのつもり・・・だったが、手酌でビール飲んで酔っちゃったとか言ってるし、我々のお酒のオーダーを忘れちゃってるし・・・。それを覚った隣のおじさんが気遣って代わりに催促してくれたのはいいんだけど「せかすんじゃないよ、こっちは一人でやってんだからっ」て叱られる始末。あぁ確かにおっかないや(笑)
でも、やっぱみんなに愛されてるんだね、おっかないばあさん。

「うちのおでんは一番よ」自慢してたけど今は仕込んでなく、常連さん用に手料理があるだけ。一見の我々にはそれを所望することもままならず放置プレイ・・・ひたすら「鶏軟骨唐揚げ」とか「落花生」とかをバリボリしながらビールや熱燗で話を咲かせた。

「そこは7時頃に来るお客があるから、アンタたち(我々)はそっちへ、で今日はあんたがセンセイのお相手しなさい」と、さっき叱られてくれたおじさんが指名される。

暫くして、ばあさんお待ちかねのセンセイががMARUZENの袋をもって登場。
「キョウハ、サムイデスネー」
「センセ、今日はこれ見せてあげようと思って」
そこには箱根湯元の看板を背に、川端康成と若き日のそのセンセが他の数人と共にセピア色に収まってた。
「しかしセンセは、むかしからオデコだねぇ」
「オデコッテ?」
一瞬その風貌は、??と思ったが、そのセンセイの名はサイデッガーとかなんとかいう名に聞こえた。

最後に「祝70周年甘粕」ラベルのサントリー・ウ井スキーをハイボールで頂く。
後ろの手元を見ずにおじさんたちと話しながら、片手・逆手でレトロな瓶の炭酸を二本同時に注ぐ手つきはさすが。うすはりグラスで呑むそれは実にうまかった。

そうやって、半無人さんと話し込んだ楽しくも不思議な4時間だった(さすがに腹へってるおでん屋へ河岸替えて)

激しく同意したのが彼のこんなふうな言葉。
「旧Mac関心空間(1.0)も『初めて自転車に乗れるようになったような感じ』だった。操作すること自体が面白かった。画面を触りたいから毎日覗いたり書き込んだりする。そう思わせるものがあったよね。今は普通になっちゃったけど」

外へ出ると、北風ぴーぷー、一段と冷え込んでいた。

画像左上(笑)
「柔軟スロージン・郷愁カカオ・銘酒ベルモット・恋の味バイオレット・・・30ml四百円」

参考
http://members.at.infoseek.co.jp/...
http://www.ultracyzo.com/hanao/...