ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

カナブン

先月末のことだろうか。
帰宅時、小さな神社のある鎮守の森から、ヒグラシのいかにも涼しげな声がした。

カナカナカナって
もっとも最近は、それがアブラ蝉やニイニイ蝉の大合唱に負けて、逆に暑苦しいことったら。

先月と言えば・・・
やはり帰路電車の中、どこから迷い込んできたのか、蛍光灯の紫外線に惹かれ虫が飛び回っていて、その不器用な感じからすぐにカナブンだと判ったが、乗客はアブかなにかの危険な虫だと思ったらしく、上を見ながら避けたり、中には席を立ってその場を離れていく女性客もいた。

今どきの人は、カナブンが飛ぶところを見たことがないのかしらん。

しばらく飛んでいたのだが、やがて力尽き、ぽとりとドアの前の床に落ちた。ボクはやおら席を立ち、そっと手のひらの中に包み込む。乗客たちはそれを不思議そうに見てて、中にはお礼を言う人までいた(笑)

捕まえたそいつは、手のひら中で前足を使い、結構な力で必死に指をこじ開けようともがく。小さいころ捕まえて遊んだことのある人ならわかると思うけど、掌の中のこそばゆいような感触が懐かしかった。カナブンには悪いけど・・・ 

もっと強力なのが、どぶの壁なんかに潜むオケラ、モグラのような前足で強力に指をこじ開けようとするのだが、その感触がまた楽しいんだな、これが。

そしてそのカナブンを眼鏡ケースの中に閉じ込めて、ウチへ持ち帰った。外側の硬い片羽が傷んでいる。

ふと思いつき、冷蔵庫にあったスイカを小さく切って、外の植え込みに一緒に置いてやると、彼はたちまちスイカにへばりついて必死に食べている。

はらが減ってたんだね。

翌朝には、カナブンはどこかに行き、そのスイカは蟻やらに食われて跡形もなくなっていた。


 で、夏と言えば・・・マリア・マルダーの美声と、超絶技巧テレキャスターエイモス・ギャレット
 ' Midnight at the Oasis '
 エイモス・ギャレット抜きの1974 Live版 やっぱ、彼のチョーキング技には敵わない・・・