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ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

楡家の人々

ご多分にもれず、出会いは「どくとるマンボウ航海記」。それまで「ファーブル昆虫記」とか「シートン動物記」くらししか本を読んだことない小学生にはあまりに面白く、手当たり次第貪るように読んだ。

シリーズ物は別として、中でも「楡家の人々」には引き込まれた。三島由紀夫の推薦が本の帯にあった。そして1972/4/3~6/30のNHKの夜の「銀河テレビ小説」の第一回作品(演出:吉田直哉)として放映され、こちらも興味深かった。斎藤茂吉役が浜畑賢吉で、なんかイメージ違うなぁと感じ、祖父で病院創設者の斎藤紀一を宇野重吉、母輝子を岡田茉莉子が演っていたんだとこの記事で思い出す。http://bit.ly/timdKC

三浦朱門の追悼文にこうあった。

「彼の真骨頂は、どちらかというと、ウツの状態にあったと私は考えている。『楡家の人びと』といった純文学的作品には、彼のウツ的な精神状態が反映されているし、多くの人を楽しませた『どくとるマンボウ航海記』のような作品は、彼が私たちと付き合ってバカ話をしている時のような、明るい気分の時の作品であろう。ソウにせよ、ウツにせよ、それは彼にとっては、困った状況であったはずで、それに対処するための一つの智恵が、作品を書くことであったのだろう。作品を作ることによって、その精神のエネルギーを消費し、心的状況を超越することができたのだ、と私は考えている。」

おかげで「躁鬱病」という病名はとっくに知っていたが、三浦朱門が指摘するように「ソウにせよ、ウツにせよ、それは彼にとっては、困った状況であったはず」なのは、自分が罹ってみなけりゃ判らない。

さようなら、どくとるマンボウ
合掌。

彼が乗り込んだ、水産庁の調査船の船笛にしては哀しいか・・・
 ' Song to the Siren ' 作者
 ' Song to the Siren '

 同名映画' Moonlight Mile 'のサントラから