ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

sick on the stuck train

匍匐前進してた電車も五反田でついに ' stuck '。浅草線なら動いてるかも、地下鉄だから雨に強いはずと、携帯で検索しようにもギッチリすし詰め状態の車内では操作もままならない。

そんなとき、数人先に立ってた女性の手がつり革からするりと抜け、床に崩れ落ちた。ギュウギュウ詰めの人垣の中、そこだけぽっかり空間ができた塩梅。一呼吸於いて「大丈夫ですか?」と周りの人数人でだき起こす。そして前の席の男性が席を譲ろうとしても、「いいですから、いいですから、大丈夫ですから」と消え入るような声ながら頑なに断る。

マスクをしてたから風邪なのか、すし詰めの車内で貧血を起こしたのか、その女性はやはり朦朧としてていまにもまた崩れ落ちそう。他の人が「座ったら」とか「降りたほうがいい」とかしきりに助言するが、あくまで頑なに断り続ける。

「あなたはそう言うけど、周りの人はみんなあなたをほっておけないのよ、こんな状態の電車の中で。降りたほうがいいんじゃない?このまま乗ってても具合はよくならないわよ。せめて座るだけでも・・・」と見かねた少し年配の女性が諭す。ようやく得心したのか、席について爆睡状態に。

しかし、他人と皮膚を共有してるような(!)混んだ車内では、思考停止してひとつの運命共同体の心理が働くのか? 或いはとにかく我慢強いのか「復旧の目処立たず」の車内アナウンスにも、降りる人は僅か。降りたホームでも横殴りの暴風雨で歩くのもままならぬ。

 同名映画' Moonlight Mile 'の続き
 ' I Want to Take You Higher '