ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

Chopin is crazy, Motion Trio is crazy, too !

とってつけたように松蔭神社に参る。

で、予約しておいた一二三本店で鰻を食す。伊勢エビに続き、口が腫れるようなグルメ三昧、いいのか?(笑) なんでも予約時間にあわせて捌き焼くという手はずも納得の味だった。まずは、肝焼きにビールで乾杯。こんなに香ばしくプリプリなのは初めて、苦味がいい。そしてふわとろの白焼き、ボリューム満点の蒲焼きと怒濤のような鰻三昧。肝吸も歯ごたえ香り共たまらん。店の中の佇まいは、決して整然としてる訳ではないが、この街の静かさのお陰か心地よい。

松陰先生には誠に申し訳ないが、小市民的満足の中、のどかな世田谷線の車上の人となる。いざ有楽町へ。

さて、夕方の公演までの空き時間、チケットのとれなかったトリオ・ショーソンのマスター・クラスの見学に並ぶ。二組の学生トリオを30分ずつ教える。そこで八面六臂の活躍だったのが、譜面めくりに同時通訳もこなした才智な女性。おそらく仏に音楽留学経験者なのだろう。一通り演奏させて、ピアノ・バイオリン・チェロとそれぞれに指導する。「素晴らしい演奏だね。でもちょっとお行儀がよすぎるな、もっと『アジタート』して。そこはいわば 『お花畑』できれいだけれど、いつ空がかき曇り嵐になるかもしれないし熊が襲ってくるかもしれない。 お花を見ている暇はないんだ、もっと急いで。そして音を粒立たせて!」「そこ、ペダルは3/4で。はい、そこで離さないと次のフォルティシモが生きないよ。」「ここのピアノの表現は木漏れ日のように、そしてバイオリンは自身を際立たせるように弾かないと、肝心の『葉っぱ』が消えてなくなってしまうよ」「チェロの低音はもっとブリッジの近くで、弓はもっと寝かせて。いやもっと、こう(やってみせる)そうすれば運指に余裕ができるでしょ。」とか・・・流石仏人の解釈・表現力の豊かさ。これが日本のバイオリン教育だと、「この音は(譜面通り)アップで弾く」と決められていて、それを逸脱するとことは許されないそうだ(涙腺子さん談)。むろん基礎は踏まえての話だろうが、ショーソンバイオリニストは、「ここは『ダウン』で弾くべき。メンデルスゾーンも怒らないよ、きっと(笑)」
' Trio Chausson '
http://bit.ly/19ZN0T

たとえ完全ではないにしても、一時でも、生徒たちの表現力がみるまに成長していくのを「耳」のあたりにすると、やっぱいい指導者につかなきゃだめなんだなぁと、門外漢ながら実感。

さて、今年のラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン、流石に昨年迄の「ちけぴ」のシステム障害の酷さに業を煮やしたのか、e+にローソン・チケットも併買。もっとも私は昨年迄の一連の騒動に嫌気がさし、すっかり失念してて予約販売も一般販売に気づいたときには聴きたいのは時既に遅かりし。よって、押っ取り刀で残ってたチケットを探す。例によって毎年ルネ・マルタンの息のかかった演奏者ばかりでつまんない。そのなかで食指が動いたのが、見なれぬアコーディオン三重奏のモーション・トリオに、綺麗な民族衣装を纏った男女の踊りも楽しいポーランド民族楽団のゼスポール・ポルスキ。チェロやビオラの原型のような古楽器を操り、特にチェロの古楽器のようなのを演奏していた男性は、途中なんと「ホーミー」も披露してやんやの喝采。

「モーション・トリオ」は、サイドとリードがアコーディオン、リードとベースラインはアコーディオン・サイズのバンドネオン?で構成され、曲によってはエフェクターでシンセ的アプローチもするし、楽器自体をたたいたり弾いて打楽器としても使う、なんとも素敵なバンド。白眉はショパンの「遺作」。普通に演奏してて、あれれ??途中からリードが不協和音が重なっていき、終いには全員が異形の熱を帯びた演奏となる、といった展開。その編曲能力はただ者ではないですは。アンコールで、思わず ”Bra〜vo!” が口をついて出た♬

因に、リーダーがアンコールのとき客席に言ったのがこの日記の題名。
' Motion Trio '
http://bit.ly/bo9umb
http://bit.ly/daokq7
http://bit.ly/13B4Wk

' Zespol Polski '
http://bit.ly/9vHwAF(演奏は3:19〜 ホーミー5:39〜)
民族音楽は、いつもその魂に触れたような気にさせてくれる。
フル編成?
http://bit.ly/9IAYnI
アフリカ編成?
http://bit.ly/d1IB3z