ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

きのこ先生

さて黒湯温泉を満喫し、翌朝は9時に件のお迎え観光タクシー、大名気分(笑)
出発前の「アツクルしい運転手だったら一日息が詰まるなー」との懸念はあっさり杞憂に終わった。朴訥で気さくなおっちゃんでとても良かった。

この方の趣味は茸採り。マイスポットのある山に入って2・3Kmは軽く歩くという。
季節・林の種類によりいろんなキノコをとり、一缶160円でつめてくれる業者(!)に缶詰にしてもらい、故郷を離れた兄弟に送ったり、煮たり炒めたり天ぷらにして酒の肴にして食べるのだそうだ。山歩きはホント気分が晴れますよって。とても今年還暦には見えず、お肌もつるつる。新鮮なものを食べてるからに違いない。恐るべし茸パワー。

で、高原の裏道を飛ばしてると急ブレーキ、何事? 路肩のブナの倒木にびっしり生えた茸をを指差し、「何か判ります?」「いえ、椎茸?でかく生白いけど」「はは、シイタケなら皆ほっときません(笑)月夜茸、毒キノコです。芯を斬ると黒い斑点があるんですよ、それが目印」しかし、運転しながらも常に林の中のチェックも怠らないのが、流石きのこ先生である(爆)

「熊は大丈夫ですか?」
「熊は恐がりだから、爆竹鳴らしたりしてこちらの存在を知らせれば逃げます。恐いのは爆竹が使えない竹林。お互い見えないから襲われるのはホントに出会い頭。」
カモシカもそうだけど、野生の熊の毛並みはほんとに綺麗だよ、つやつやして。そういえば、こないだある温泉への林道で小熊に出会ったんだけど、お客さんが『カワイーッ』て追いかけちゃってもう慌てて止めたよ。近くに必ず母熊がいるわけだから」

冬は樹氷の松林と化すいう八幡平からの眺めも絶景。

そうこうするうち、十和田湖へ到着。紅葉はまだほんの僅かだったが、乗員5名と貸し切り状態(笑)のカタマランから雄大な風景を楽しむ。そこから海へ流れこむ奥入瀬渓流はうっそうとしてていい感じなんだが、車道がすぐそばを並行しててちと興ざめ。

酸ヶ湯は黒湯と違って大温泉宿。なんといっても有名なが千人風呂。「混浴」にやや躊躇するが、脱衣所は無論のこと中も女性専用の湯舟は仕切られている。もっとも、それでも抵抗のある女性客のため朝・晩8時台は女子専用。
それにしても、黒湯・酸ヶ湯ともに、初めての白濁の湯で自炊部のあるようなひなびた感じを満喫(「涙さん」に多謝)

最後に青森駅の「新鮮市場」へ。尿酸値に悪いものオンパレード。
目的の大間のマグロは、朝10時開店を待ち中の店でほおばる。濃いです、うまいです。高橋竹山の映像が流れてる。やはり最近のちゃらちゃらした兄ちゃんのとは、やぱ音の厚みが違うな〜と朝っぱらから「喜久泉」を呑む。すると「あたしんち」のお父さんにそっくりの板場のおっちゃんがニコニコしながらやってきて「これ血合いの焼き、よかったら食べて。無理しないでね、残していいから」おぉ珍味なり、と完食。そのがっつきぶりを見てか今度は「これ(商品では出せない部位だけど)食べて。キロ20万程だから(ちゃんとした部位)ならこれくらいで1万円かな(笑)」と筋の入った大間のマグロに食らいつく、美味也。おもしろいおっちゃんだった。