ぱぴぷぺ_ぽきぷし通信

過去関心 Poughkeepsie の日記(バスケ式+)

「由に」

明治45年4月22日広島市に生まれ、去る平成24年5月29日100歳で逝去。
シナリオ作家・映画監督、新藤兼人

心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

十数年前、ひょんな事から広島市映像文化ライブラリーで集中的に観る事ができた。おそらくあの機会がなければ、一生知らずにいただろう・・・広島生まれなのに。因縁めいたことは言いたくないが、自分にとってはとても辛い時だっただけに「裸の島」との出会いは救いだった。

「愛妻物語」「原爆の子」「縮図」「どぶ」「狼」「悲しみは女だけに」「花嫁さんは世界一」「第五福竜丸」「裸の十九才」「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 私家版」「竹山ひとり旅」「さくら隊散る」「午後の遺言状」・・・

その広島市映像文化ライブラリーの壁面に掲げられた
~「開館に寄せて」より抜粋~
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「映画は想像空間であると同時に文化史としての一面を持ち、フィルムの一駒は記録された時代の風俗史である。」

「文化は人間のいのちであるから、より高く生み出すことによっていのちを全うするわけだが、生み出されたものは保存されてこそ価値が生じる。豊穣な土壌がなければ芽は育たない。」

「ここから明日に向かって映像文化の扉が開かれる。」
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今頃、新藤組の同志たち 乙羽信子 宇野重吉 殿山泰司 杉村春子らに温かく迎えられていることだろう
そういえば、林光も今年初めに亡くなった。


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